薬師会式

汲みてみよ 瑠璃の御壺の 薬師水 諸病を除く 深き誓いを
(大和北部88か所 第73番正暦寺御詠歌)

正暦寺のご本尊であります薬師如来様(国指定重要文化財)の会式を4月18日に執り行っています。薬師如来様の信仰の背後には、清麗な水に対する信仰がありました。

そもそも、水→竜神(川の神)→青竜(中国皇帝の四方を守る神)→東方の神→東方薬師という過程で出来上がった薬師如来様への信仰は、正暦寺においては境内を流れる菩提仙川の清麗さとそれを取り囲む山々を切り離して考えることはできません。時代の流れの中で、菩提山の湧き水の多くは次第にその清麗さを失いつつあります。

しかし、僅かながら昔からの清らかな水を湧出する石清水がございますので、会式当日はそれを御祈祷してお分けいたしております。また午前11時からは、ご希望者全員お一人ずつ心身健康の御祈祷を致しております。

春の草木は自らの持てる力を精一杯尽くして鮮やかな花を咲かせ、み仏の徳を讃えてくれます。そのような中で、静かに合掌し自らの生活を省みて願い事を祈念してみてください。

日時
毎年 4月18日
午前10時 薬師法勤修
午前11時 御祈祷(心身健康の御祈祷)
午後1時 柴燈大護摩供養(護摩木による御祈祷)
午後1時半 火わたり

※御祈祷しましたお水は、お一人様2リットルまでお持ち帰りいただけます。

場所
正暦寺 本堂

※法要当日は送迎車を準備いたしております。